出会いの秘密はプラットホームに
下書きのまま、そのままになっていたもの。棄てる選択肢はなく、出会いを綴りたかった。
大宮から乗車してきたおばあちゃんとお孫さん2人、姉弟らしき女の子と男の子が私の座席の前列に座り、空いていた隣の席におばあちゃんが座った。ホームまで家族がお見送りに来ていて、家族がとても仲がよさそうにみえた。
隣の座席に座ったおばあちゃんに
私) "お孫さんですか?"と尋ねてみた。
おばあちゃん) ".(微笑みながら)ええ。"
私) "座席回転させましょうか?"
おばあちゃん) "いえいえ"
と少し遠慮されていた。
続けて、"どちらまでですか?"と質問が。
私) "古川までです。" と応えると、
おばあちゃん) "えー!おんなじ。回転させましょう!!"
おばあちゃんはなんだかホッとしたように私にはみえた。お孫さんたちと向かい合わせで座り、たくさんおしゃべりをした。
話をするなかでわかったことがあって、おばあちゃんは私の高校の大先輩だということ。地元の同じ女子校出身だった。
高校の同級生の友達のお兄さんが旦那さんになって、それからの今があることを話してくれた。
おばあちゃんが心に抱えてることを、全部引っ張るような今ここの出会いをしてしまったことを感じた。
お孫さんのお姉ちゃんは、ダンスをやっていて、私との共通点をみつけて仲良くなっちゃった☺︎
思いがけずお菓子も頂いて、2時間の移動時間がもはや存在すらしてなくて、あっという間に古川に到着した。
またきっと会える確信をして
よいお年をお迎え下さいとさよならした。
年が明け東京に戻り、新幹線のホームですれ違った人がいた。学生時代に付き合っていた元カレだ。
どんな言葉をかけていいのか分からなかった。分からなかったから、向こうが気づきません様にとすごく急いでる雰囲気を装い颯爽と改札方面へ向かいホームを後にした。
もう既に過去のことだし、彼のことはこれっぽっちも思い出すことはなかった。ちゃんと心の整理をしたから。悲しみは悲しみに返し、感謝を持ちながらその後の人生を生きてきた。
自宅までの地下鉄のなかで、気づいたことがあった。
わたし、本当は、ずっと彼に会いたかったんだ。わたしの人生を歩んできたと思ってきたけど、頑張って変化してる自分を彼に分かって欲しかっただけだったことに。たくさん頑張って立ち直れたことを彼にいちばん褒めて欲しかっただけの人生だったんだ。いちばん大好きな人だったから。
その時初めて、ようやく、本当のサヨナラができた!!その喜びは、新たな出会いに向かう準備が整ったことの祝福だった。
2016年のスタートがこんな形で始まったことは、ほんものに出会う準備が整ったこと、未来が決まったこと、既に今ここが勝利であることを教えてくれてたのかもな♡
ありがとう