掬う-すくう-
手のひらで水をすくうなど、
単なる動作を表したことばだけではない
【掬する】きくする
両手ですくう。むすぶ。
心情などを察する。気持ちをくみとる。
注目する。
多く「掬すべき~」という形で用いる。
手にとって味わう。
【掬う】すくう
手・さじ・網などで軽くかすめるようにして上へ取り出す。また、液体からその表面や中にある物を軽く取り上げる。
「夜店で金魚掬いをする」
〔比喩的に〕下から上へさっと持ち上げる。
「足を掬う」
【掬ぶ】むすぶ
掌てのひらを合わせて水をすくいあげる。
【足を掬う】あしをすくう
相手のすきにつけ込んで失敗させる。
【一掬】いっきく
両手で水をひとすくいすること。ひとすくい。 わずか。
「一掬の楽しみもない」
逆に「両手いっぱいの~」を表すこともある。
「一掬の涙」
わずかな涙。ほんの少しの涙
両手ですくうほどのたくさんの涙。
【同じ流れを掬ぶ】
おなじながれをむすぶ
お互いに縁のある間柄であることのたとえ。
同じ川の水を手ですくって飲む意。
「一樹の陰一河の流れも多生の縁」
【小股掬い】こまたすくい
すもうで、相手の内またを手ですくってたおす技。四十八手の一つ。
相手のすきにつけこみ、自分の利益をはかること。
バラバラに分離してしまったものを
ひとつに繋いで救うイメージだったり、
もともとひとつ繋がったものから
別の次元へと上昇するイメージをもてた
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