ありのままでだいじょうぶ
電車の移動中
4人がけのBOX席で
大きな紙袋と大きな花束を持った
母と息子
結婚式の帰りだろうか
2人の会話のやりとりで
母親がまるで友達のように
彼を褒めていた
それが嬉しかったのか
手振りでねぇママ見てと
口パクで
「ママのこと好き」
いまのわかる? 彼が首を傾げて
ママは微笑みながら
「空気が漏れてるww」と
そのあと彼は安心したのか
スニーカーのつま先が
床にギリギリ届く足元がかわいらしく
座席シートに楽チンなかっこうで
ぐっすりおやすみしてました
眼に映るすべてがメッセージ